酸素を運んで貧血を防ぐ
鉄は体の中に3~4g存在して、主として赤血球をつくるのに必要な栄養素です。
体内の鉄は、その約70%が血液中の赤血球をつくっているヘモグロビンの成分になっていて、
約25%は肝臓などに貯蔵されています。
ヘモグロビンは、呼吸でとり込んだ酸素と結びつき、
酸素を肺から体のすみずみまで運ぶという重要な働きをしています。
食品中の鉄の種類には、肉・魚・レバーなど動物性食品に含まれるヘム鉄と、
野菜・海藻・大豆など植物性食品に含まれる非ヘム鉄があります。
国民健康・栄養調査結果によると、私たちの口に入る鉄は非ヘム鉄の方が多いようですが、
ヘム鉄の方が非ヘム鉄よりはるかに吸収がよいという点で鉄を摂取したい人にはおすすめです。
一方、非ヘム鉄はビタミンCや動物性たんぱく質といっしょにとると、
その吸収効率をアップできることが知られています。
つまり、鉄を含む野菜・海藻・大豆には、
果物・肉・魚を組み合せるとよいということです。以上のことをふまえ、ひとつの食品に偏らず、
日々の食生活の中でいろいろな食品から鉄を十分にとるようこころがけましょう。
【鉄を多く含む食品】
レバー、赤身の肉や魚、貝、大豆製品、青菜類など
からだが大きくなるのに合わせて血液の量も増えるので、
鉄も充分にとりましょう。
レバーが苦手な場合は、赤身の肉や魚を食べるようにしましょう。
ほうれん草や小松菜、大根の葉などにも鉄が多く含まれます。
【とり過ぎの場合】
食事でとり過ぎる心配はありませんが、
鉄剤やサプリメントなどから誤って大量摂取した場合は鉄沈着症などの過剰症がみられるため、
摂取量などに十分に注意して適切なご利用をこころがけてください。
【不足の場合】
疲れやすい、顔色が悪い、めまいがするなどの原因になります。
赤血球をつくる材料がないため鉄欠乏性の貧血になるおそれがあります。
貧血になると血液は酸素を十分に運べないので体が酸素不足になり、頭痛がしたり、
すぐ疲れたりといった症状がでます。
また、心臓はこれを補ってフル回転するので、どうき・息切れをしやすくなります。
女性は月経による出血や妊娠・出産によって鉄が失われる分、男性よりたくさん必要です。
PR:管理栄養士の求人なら「食と健康マネジメント」管理栄養士求人掲載ならお任せください。
[s_ad]
コメントを投稿するにはログインしてください。